《短編》ヤンキーの姉
「あ……エイジ。な、何してんだよ。ねーちゃん酷い目に合わせたくねぇんだろ?」

またあたしを人質にとる赤髪男。

でも英治の雰囲気に圧倒されているのか、どこか言い方が弱い。



「ああ、酷い目に合わせたくねぇよ」

対する英治は低く強気な声。

普通に聞こえるのが逆に怖い。



「だったら――」

「でもお前、俺が大人しくしててもめぐみ犯すんだろ?」

「っ!」

「だったら大人しくしてる意味ねぇじゃん?」


そう言って笑った英治は、悪魔のような笑みを浮かべていた。


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