天然な彼女!?
海から上がると、
父さんは般若の顔をして、
俺を睨んできた。

「相馬君?
ここはプライベート
ビーチだろう?」

「ああ。」

「お前な!!!」

「いいだろう!!
翼と一緒にいたいけど、
父さんがいたら邪魔だ!!」

父さんは泣き出して、
母さんの傍に行くと、
ヨシヨシと頭を撫でていた。

「子供以下だ。」

「相馬君のパパさんって、
いつもなの?」

翼が不思議そうに、
聞いてきた。

「ああ。
翼の両親は?」

「同じだよ。
兄さんが少しでも
パパに文句を言うと、
ママに慰めて貰っている。」

「お互いの両親は、
似ているよな。」

「うん。」

翼は少し悲しげな
表情を浮かべていた。

もしかして・・・?
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