【続】天国に近い場所
龍美のしたくが終わると、龍美は私のカバンを持って私を抱えながら家を出て、病院へ車を走らせた。












ブォオーン


龍美の運転がいつになく荒い。

信号にひっかかると、チッと舌打ちをしている。


私は助手席のシートを倒して体を横になりながら、そんな龍美をぼーっと見ている。




私の為に病院まで、急いでくれてるんだよね‥?


ごめんね。

せっかくの休みなのに‥朝からこんなことさせちゃって…



私はそんなことを想いながら目をつぶり、熱と頭痛と戦っていた。
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