【続】天国に近い場所

ガチャ


！

龍美が助手席のドアを開ける。




「病院着いたよ」

「‥ハーイ」


私は差し出す龍美の手を掴み、車から降りた。

龍美は私を抱えて、病院の中に入って行く…




「お前、マジ熱いな…」


私を抱えながら龍美はボソッとそう言って、私の背中を優しく摩ってくれた。










【待ち合い室】


受け付けで保険証を出し名前が呼ばれるまでの間、

待ち合い室のソファーで、龍美と並んで座っている。




「志乃。俺の肩に、よっ掛かっていいよ」


！

ソファーに寄り掛かっていたら龍美が私の腕を引っ張り、自分の肩に私を引き寄せた。