教室へ入りいつものように咲の机で話てると男子が咲に声をかけてきた。




『田村さん 先輩が話あるみたいなんだけど』




入り口に目をやると中田先輩がいた。




『あっ 先輩!! どうしたんすか? 咲に話ですか?』




『ちょっと部活の事でね』




『そうっすか あっ 咲は俺の大事な彼女だから手出さないでくださいよ 笑』




『俺は人の女に手出すような男じゃないよ 笑 じゃあ咲ちゃんちょっと借りるね』




『はい!! 咲 じゃあ後でな』




修平はそう言い咲の背中をポンと叩いた。




咲は話何かしたくなかったけど断れば修平が不振に思ってしまう。
そんな気がして咲は渋々、中田先輩の元へ行った。




「あの 話って何ですか!?」




『ここじゃ話にくいから移動しない?』




そう言い咲と中田先輩は廊下の端へと移動した。




『咲ちゃん この前はごめん!! 謝って許してもらえるって思ってない だけど今の俺には謝る事しかできないから』




中田先輩は深々と頭を下げ言った。




「話それだけですか? 私、教室戻ります」




『咲ちゃん』




教室へ戻ろうとすると咲の手を掴んできた。




『本当にごめん』




「離せ キモいんだよ!!」




咲はそう言い思い切り手を払いのけ教室へ戻った。
 
 
 
 
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