第七章

そして次の日から咲は学校へ行かなくなった。




修平からは毎日、電話やメールが来る。
だけどどれも応えようとはしなかった。




学校へ行かなくなって一週間。
咲は気分転換に外に出る事にした。




歩いているとあのコンビニが見えた。
賑やかに響きわたる声。
目をやるとやっぱり直人達がたむろしていた。




咲は直人達のほうへ歩き足を止めた。




『何だ!?』




直人は咲に気づき言った。




「私もいれてくれない?」




『別にいいけど……』




『直人 何だよ その言い方!?』




たくが言う。




『全く直人はぶっきらぼうなんだから どうぞどうぞ』




女の人がそう言いながら咲の入るスペースをあけてくれた。




「ありがとございます」




『敬語何かやめなよ タメ語でいいよ』



そう言いながら女はタバコに火をつけた。




「あの 私にもくだ…… 私にも頂戴!!」




『いいけどこれ強いよ!?』




『お前タバコ吸えんの?』




直人の問いかけに首を横に振る。




「いいの 頂戴」




咲はタバコを貰い火をつけ吸った。




「ゲホッ ゴホッ」




案の定、咲はむせる。




『だから強い言ったのに 大丈夫?』




「大丈夫」


『たっく お前には強すぎだよ』




そう言い直人は咲からタバコを奪うと自分で吸ってしまった。
 
 
 
 
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