咲は布団を被り泣き続けた。




「しゅうちゃん 約束したのにごめんね……」




そして咲は病院を抜け出しコンビニへ向かった。
持ち合わせていたお金でカミソリを買った。




咲はコンビニの人目につかないとこへ行き再びカミソリを手首にあてた。
深くは切らなく血が滲み出る程度に何度も何度切った。




「しゅうちゃん 私ダメだよ……」




涙と血が重なり滲む。




『咲ちゃん?』




声の方へ向くとたくがいた。




『咲ちゃん!! 何してんだよ!!』




たくは咲に駆け寄り咲の手からカミソリを奪い取った。




「私 死にたいの!! 死なせてよ!!」




咲は袋に入ってたカミソリを手にし再び切ろうとした。




『咲ちゃん どうしたんだよ!? 何があったんだよ!?』




「たくには関係ない!!」




『止めろよ!!』




再びたくは咲の手からカミソリを奪い取った。




「いや~!! 返して!! 私 死ぬんだから!!」




『咲ちゃん 落ち着いて 何があったの?』




「ほっといてよ!!」




そう言い咲は走り出し家へ戻り部屋に閉じこもった。




『咲!?』




物音に気づき母親が部屋に入ってたきた。




『咲 病院抜け出しちゃダメじゃないの 探したのよ』




「煩い!! 出てってよ」




咲は近くにあったぬいぐるみを投げつけた。




『咲 何があったか話てくれない?』




「あんたには関係ない!! 出てってよ!!」




咲は手辺りしだい物を投げつけた。




『分かった 話たくないならいいわ』




そう言い母親は部屋から出て行った。
 
 
 
 
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