(ピンポーン)




玄関のチャイムが鳴った。




「直人?」




『おぉ』




咲は直人と確認しドアを開けた。




「寝てるから静かにね」




『おぉ』




そして咲と直人はソファーに座った。




『てかお前何でここにいるの?』




「うん…… あのね……」




咲はあった事を全て話た。




『そっか…… 辛かったか?』




「辛くなんかないよ あんな親と吹っ切れて清々したって感じかな」




『そっか でも何かあったら言えな? つかお前さっきから気になってたけど顔赤くね?』




そう言い直人は咲のおでこに自分のおでこをくっつけた。




「ちょっと 直人!!」




『つかお前熱あんじゃん!!』




「そう言えば何かダルかったかな」




『そう言えばじゃねぇよ!! めちゃ2熱いじゃん!! あ~もう!! ここでいいから寝てろ!!』




直人は咲をソファーに寝かしつけた。
そしてバタバタとする直人。




『んぁ?』




『ヤベッ!!』




たくを起こしてしまったと思った。




『天使が見える……』




たくは一言言い再び寝付いた。




『寝言かよ びびらせんなよ』




直人は毛布を1、2枚持ち咲の元へ行った。




『暖かくして寝てろ 俺薬買ってくるから』




「直人 いいよ そんなにたいした事じゃないよ」




『いいから寝とけ!!』




直人はタオルを水で絞り咲のおでこに乗せると部屋を出て行った。
 
 
 
 
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