マイスィートアフタヌーン
「見えなくなっていくようで、怖い? のかしら。だから出て行くことを決めたの? あなたは」
「だと、思う。閉ざされた未来は、……恐ろしくはないかい?」
「それは閉ざされればね、怖いと思うわ。幽閉された二人の王子はどれほどの恐怖の日々を送ったことでしょう、みたいに。でもあなたは違うでしょ。そうよ、どころかあの学院はいずれはあなたのものになるのだから、未来の方がひらけているじゃない」
しかし、ジョンはまったく嬉しくない様子で、むしろさらにうな垂れてつぶやく。
「どれほどの未来か」
「そこまでが暗黒の道ね。ナルホドね」
「だと、思う。閉ざされた未来は、……恐ろしくはないかい?」
「それは閉ざされればね、怖いと思うわ。幽閉された二人の王子はどれほどの恐怖の日々を送ったことでしょう、みたいに。でもあなたは違うでしょ。そうよ、どころかあの学院はいずれはあなたのものになるのだから、未来の方がひらけているじゃない」
しかし、ジョンはまったく嬉しくない様子で、むしろさらにうな垂れてつぶやく。
「どれほどの未来か」
「そこまでが暗黒の道ね。ナルホドね」