マイスィートアフタヌーン
「でもポーリィ、汽車はたった今出たばっかりで、次のは何時だかわからないから、」

「馬車を飛ばして追いつくわよ。見ていらっしゃい、成功するから」


「そんな探偵冒険小説みたいなこと、本当にできるわけがないのよ。無理よ、ポーリィ。ちゃんと考えたらわかるでしょ?!」


「やってやれないことなんてないわ。見ていらっしゃいって言っているのよ、この! 私がね」


ぽん、とメアリーアンの肩が音を立てた。

ポーリィはにっこりと、謀いよいよ実行に移す時来たりと笑い、地面を蹴っ飛ばして走り出した。


「じゃあねっ。手紙を書くわねーっ!」
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