雪恋〜ゲレンデで恋して〜
そう思ったけど…


「バイトだよ?起きないと…。」


そう言って、腕の中から抜け出した。


「なんだよ〜。」


なんて少しふてくされながら伸びをして体を起こすシンくんがかわいかった。


「とりあえず顔洗ってくる。」


そう言って、顔を洗いに行ってしまった。


少しすると戻ってきたので、あたしも顔を洗わせてもらった。


「よし、じゃあ朝飯食べに行くか。」


そう言い、一緒に部屋を出た。


てをつなぎ歩きながら、あたしは、


「シンくん、昨日は心配かくてごめんね。」


そう言った。


「もういいよ。俺もごめんな。」


そう言って、頭を撫でてくれた。


「腕しびれなかった?」


ずっとあの状態じゃ痺れちゃわないのかな…


「全然。遥の寝顔見れたし。」


笑いながら言われ、


「シンくんの寝顔かわいかったよ。」


そう返すと、


「あんまり嬉しくね〜」


と言っていた。


もう普段のあたしとシンくん。


ちゃんと話せて良かった…やっぱりシンくんが大好きと感じた。


食堂まで行くと、愛菜とハルくんがいた。


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