Smoke ♥ Kiss
「"教師と生徒は無理だ"とか言ったくせに、おかしい話だけどな。
俺はお前を嫌いになったわけじゃない。
今でも好きだ。一生徒として、一人の人としても、な。
それに.....いや、これはいいや。
お前にはこれから傷付いてほしくないし、忘れたいならいい。
お前が楽に出来るように、教師として、出来ることをするから――――」
先生がいい人だって改めて気付いて、緩んできた涙腺をとめて笑ってみた。
少しだけ、泣いていたかもしれない。
はっきりしたんだ。
もうコイビトなんかじゃない。
"教師と生徒" そーゆー関係。
でも今、それでもいいと思った。
今は苦しいけど、無理して忘れる必要もないって、知ったから。
少しの痛みは耐えよう。
どんな形でも、想われているし、想っている。
それで、いいんだ。