Smoke ♥ Kiss
それが出来たら苦労しないのに。
下を向いてしまったあたしに、先生は続けた。
「親友なんだろ?そんなことで壊れるのは、いくら何でも脆すぎるんじゃねぇ?」
そんなの、あたしも考えた。
けど、自分では動けない。
失うのが怖い―――。
「信頼できるヤツだろ? 離れたくないんだろ?.....言わないと、後悔するんじゃね?」
先生が立ち上がって、大きくため息をついた。
目が潤んでいた。
「あいつもきっと待ってる。お前に近くにいてほしいんじゃないか?」