きみに守られて
健治は路肩をそろりそろり、
両足を交互で地面を蹴るように進んだ。
三台目の車の左側に並んで停まる。
おもむろに内ポケットから
タバコを取り出し、
唇を尖らせタバコに火をつける。
煙が目に染みて痛さで顔が歪む。
歪んだ健治の顔は、
人情の欠片すら伺えない
好い加減さがムキだしになっていた。
正樹は無邪気に公子の背中で、
右側に停まっていた車の
後部座席を無心で眺めている。
同じ歳程の女の子が、
りかちゃん人形を大事そうに
抱いていた。
先頭の車が動き出す、
信号が変わっていた。
健治の横の三台目の車も走り出し、
テールランプが健治の視界に入り、
アクセルじわじわ開ける、
ステップに乗せたつま先、
両足の膝を大きく開く、
免許取立てでバイクを手に入れた
不良少年の姿である。
アクセルを全開にしても
思い通りに加速もせず、
重量オーバーの車体は発進時ふらつく。
三台目の後ろに付こうとした
健治のバイク横スレスレに
四台目の車が危なく接触しそうになる。
驚いた健治がバランスを崩して、
右に左にフロントタイヤが
たこ踊りをした。
両足を交互で地面を蹴るように進んだ。
三台目の車の左側に並んで停まる。
おもむろに内ポケットから
タバコを取り出し、
唇を尖らせタバコに火をつける。
煙が目に染みて痛さで顔が歪む。
歪んだ健治の顔は、
人情の欠片すら伺えない
好い加減さがムキだしになっていた。
正樹は無邪気に公子の背中で、
右側に停まっていた車の
後部座席を無心で眺めている。
同じ歳程の女の子が、
りかちゃん人形を大事そうに
抱いていた。
先頭の車が動き出す、
信号が変わっていた。
健治の横の三台目の車も走り出し、
テールランプが健治の視界に入り、
アクセルじわじわ開ける、
ステップに乗せたつま先、
両足の膝を大きく開く、
免許取立てでバイクを手に入れた
不良少年の姿である。
アクセルを全開にしても
思い通りに加速もせず、
重量オーバーの車体は発進時ふらつく。
三台目の後ろに付こうとした
健治のバイク横スレスレに
四台目の車が危なく接触しそうになる。
驚いた健治がバランスを崩して、
右に左にフロントタイヤが
たこ踊りをした。