アイドルになら殺されてもいい!
彼女は持っていた包丁に
眼を落ししばし見つめる。



そして少し深呼吸をした彼女は
再び言葉をつなげる。




「だから私が代わりに来たってわけ。


あなたの父親と母親をリプレイスして
私が来たのよ…わかった?」




その言葉を聞いても俺はわからなかった。




もちろん彼女がいっていたことは分からないでもない。



親なんていなくなっちゃえという俺の願いを
かなえるために彼女はやってきたという。



それはそうなんだろうが



俺の願いがこうもあっさりと
かなったのはなぜだ?
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