アイドルになら殺されてもいい！

俺の頭の中に
だんだんと広がる彼女の影。



まあいいか…



そういう考えが頭をかすめる。



彼女さえいてくれたら。



親がいなくなっても
トイレが使えなくなっても



まあいいか…




完全に彼女に支配された俺は
黙って彼女の願いを受け入れてしまった。




彼女は笑顔でまた
飯の支度に戻っていく。



俺は食卓に座って
彼女が昼飯を作る姿を



それからもずっと見詰め続けていた。