『携帯彼氏』の災難!?
「お前のようなヤツを、自ら生み出すことすら可能の者だ。無論、消すこともな」

にやっと笑うと、男はおびえた顔になった。

「さしずめ私自身に何かあると見た。だがな、お前と私、どちらが強者かハッキリするだけだぞ?」

『そっそんなこと…!』

「無い、と言いたいか? だがな、お前も感じているはずだ。私のケータイに宿っているんだからな」

男は歯を食いしばった。

ケータイに宿るということは、内容を知るということだろう。

「今はまだ、相手をしてやる。だが危害を加えようとするなら、容赦はせん」

『…んだ』

真正面からはっきり言うと、ぼそっと何かを呟いた。

「何だ?」

『ラブゲージって言うんだ…。ゼロになってもヤバいし、100になってもマズイ』
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