『携帯彼氏』の災難!?
「べっ便利?」

途端にシヅキがあきれ顔になった。

「ああ、何かと使える。ケータイで使いたい機能は言えばやってくれるし、私が忘れてたこともケータイに入力していれば教えてくれるからな」

「…確かにマカらしい意見だね。恋愛が絡んでいないところが、特に」

…失礼なヤツだ。

「やめやめ! マカ、いくらなんでも人間離れし過ぎてる。お前は人間の世界で生きていきたいんだろ? あまりおかしなことはするな」

「シヅキってうるさいよね」

「何だと? セツカ」

「そっちこそやめないか! 分かった、やらない。セツカも忘れてくれ。ただの戯言だ」

「…分かったよ」
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