先生とあたしのヒミツなその後♪


海の向こうにある綺麗な景色のせいで星は見えないけれど。


でもそれでもその景色がキラキラ輝いていて


星空の代わりをしてくれている。



「話がある」

景色に奪われていた視線を先生に戻す。


「話?」

・・まさか、何て思っていたけど。

でもそうであった欲しいっても思ってしまう。


隣にいた先生はあたしの方を向いて


スーツのポケットから

小さな箱を取り出した。


「俺と結婚して欲しい」


・・それはずっと待ち望んでいた言葉。


高校生だったあの時から


ずっと心の奥で望んで

でも絶対にそんな事は出来ないって

諦めていた。


それを

今先生は


「結婚して欲しい」

もう二度も言ってくれてる。


「・・」

声に出して答えたいのに

中々出て来ないのはどうしてなんだろう。


「聞こえてるのか、俺と」




< 5 / 67 >

この作品をシェア

pagetop