先生とあたしのヒミツなその後♪
先生がいなくなるなんて
もうそんな事
ないに決まってるじゃない。
「今日は何処に連れて行ってくれるの?」
余計な考えを取りはらうように話題を変えてみる。
「それは着いてからのお楽しみだ」
お楽しみ、なんて
普段絶対に言いそうにないのに。
でもあたしだけしか知らない先生を見るのはとても楽しくて
新鮮。
パーキングエリアに車を置いてから
少し歩いて着いた先は公園だった。
「ここって」
雑誌でしか見たことはないけれど。
でも
カップルに人気のある大きな公園で
目の前には真っ黒な海が広がっている。
でも寒いせいか
あたりはしんと静まりかえっていて
近くには誰もいない。
あたし達だけ
なんか特別な感じがして
寒さなんか忘れていた。
「ここに来たかったんですか?」
「あぁ」