玩具。

~過去~結胡ver.

~過去~結胡ver

10時丁度にカフェについた。
店内を見渡すと、窓際の席に文香がいた。

「ごめん!まった??」

「ん?全然待ってないよ!今来たとこ!」

そういう文香のテーブルには空になったアイスミルクティー
のグラスがあった。
待たせちゃってごめんね。
文香は優しすぎるよ・・・・・。

「それにしても、結胡と遊ぶの久しぶり!」

「本当だね!このあと何処いく??」

2人共テンションが高いせいか、話がスムーズに進んだ。

「あ!たまにはカラオケとかどう??」

文香の突然の提案。
でもカラオケなんて全然行ってないし、今日は騒ぎたい私には受け付けだった。
よし、行くか!

「うん!行く!行きたい!!」

「よし!じゃあ行こ・・・・・・・・ねえ、あれ、春君じゃない・・・?」

入り口のベルが鳴る。
そこには、今日は部活があるからデートはいけない。
といった春の姿があった。

「あれ・・・・・・・・・・結胡・・・・・?」

「春・・・・・・・・・」

何で?
何で春が此処にいるの?
部活があるんじゃなかったの?
何で?
何で?
何で?

横に居るの・・・・・誰?・・・・・・・

「春・・・・横の人・・・誰・・・・・?」

一瞬にで不安になってきた。
春は浮気なんかしないよね?

「この人は・・・・・えっと・・・・・・」

なんでそんなにためらうの?
浮気なの?
それとも友達?
どんどん不安になっていく。
心臓が潰されそうなほどに。






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