キミガイタ120日



それから、何日かリュウを見かけてはあたしは避け続けた。








そんな、ある日。







夜中コンビニへ向かう途中、あの道を歩いていると。






「おい!」






あ、リュウだ!



あたしは走った。



でも、リュウも追い掛けて来て…。















二人で随分長く鬼ごっこを続けた後、捕まった(笑)



















「俺、煙草で体力落ちてんだからあんま走らせんなや。」




「てか、追って来るとか怖いんですけど。」


久しぶりに見たリュウの顔。

なんか、嬉しいような、気まずいような、。



「あんさ、何で避けんの?」



「だ、だって…。」



「だって、じゃねぇよ。あの日からじゃん。」


「そ、それは、…。」


「マジ、あの日は突然、ごめんな?」








そ、そんな、上目遣いで見ないでよ、。




「別に余裕だし、。」











「まじ、悪かった。」




な、なんでこんな優しいの…、?




「優しすぎ。」




「は?もう一回言ってみ。」




「言わないし。」




恥ずいんですけど、。




「言えよ。」




うわぁ、ドS。




「無理。」




「言えっつってんだろが!」




「うるっさいなぁ!!!だから、今日は珍しく優しいですねって!!」




「あ、そう。」






何コイツ~!!!!


自分から聞き出しといて、『あ、そう。』はないでしょ!


優しいとか思ったこっちが馬鹿でした!!!




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