愛してるダーリン -2ed season-
【ある日の楽屋】
俺は、最近、Sky Blueの時も必ず、楽屋に入る。
挨拶すると、そのまま、キャップもサングラスも着けたままで、ipodで曲を聞きながら、ソファに座ってた。
この日も、楽屋に入り、挨拶して、そのまま、ソファに座り、腕を組んだまま、目を閉じとってん。
サングラスをしたままなんは、今の俺には、暗闇しかあらへんから。
曲を聴いたままなんは、周りの音を聞かへん為。
目を瞑るんは、周りを見いひん為。

せやから、俺は、仕事以外では、笑わへんかった。
周りから見たら、思いっきり、バレバレの作り笑顔らしいんやけど…。
Sky Blueのライブでも仕事は、仕事やから、きっちりこなした。
せやから、Sky Blueのメンバーも何も言ってこんかった。
ホンマは、なんや、言いたくて、しゃあないんやと思うねんけど、言われへんかった。

ガチャ
真『おはよう~♪』

健『…』
真一は、健人の隣に腰を下ろした。

真『よいっしょっ!たけちゃ~ん!?』

健『…』

真『たけちゃ~~~ん!!』

健『…』

真『(イラ)』

ブチッ
健『!!』

真一は、健人が曲を聞いていた、イヤフォンの片方を耳から外した。

健『真~!!なにすんねん!!』

真『だって~!たけちゃん、呼んでも、返事しないんだも~ん!!』

健『せやからって、いきなり、引っこ抜くこと、あらへんやろが!!』

真『なんか、最近、たけちゃん、怖いオーラ、出しまくりなんだけど!』

健『だったら、なんやねん!俺の事は、ほっとけや!!』

真『ほっとけないのよね~ん!
なんか、最近、たけちゃん、遊んでるらしいじゃん?
どうしちゃったの~?ねぇ~…』
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