俺様ヤンキーと秘密の1週間☆
呑気な顔をしたお母さんが入ってきた。
「あら、晴羅ちゃんに灰梨君。もう話しちゃったの?」
「いえ、まだです」
晴羅ちゃんが言うと、お母さんは満面の笑みになった。
「まだなのね?あぁ良かった。みんなの驚く顔が見たいもの」
ふふっと笑いながら、お母さんは言った。
驚く?
何のことだろう…
「ほら、ボーっと立ってないで和室に来なさい」
お母さんは明那を抱っこして歩き出す。
「何なんだぁ?」
蒼空兄はキョトンとしながらお母さんの後をついて行く。
「行こうか」
「ああ」
そう言って、晴羅ちゃんと碧兄は手をつなぎながら歩いていく。
「じゃあ、行くか」
グイッ
「ひゃあ!!」