俺様ヤンキーと秘密の1週間☆



呑気な顔をしたお母さんが入ってきた。



「あら、晴羅ちゃんに灰梨君。もう話しちゃったの?」



「いえ、まだです」



晴羅ちゃんが言うと、お母さんは満面の笑みになった。



「まだなのね?あぁ良かった。みんなの驚く顔が見たいもの」



ふふっと笑いながら、お母さんは言った。



驚く?



何のことだろう…



「ほら、ボーっと立ってないで和室に来なさい」



お母さんは明那を抱っこして歩き出す。



「何なんだぁ?」



蒼空兄はキョトンとしながらお母さんの後をついて行く。



「行こうか」



「ああ」



そう言って、晴羅ちゃんと碧兄は手をつなぎながら歩いていく。



「じゃあ、行くか」



グイッ



「ひゃあ!!」





< 10 / 17 >

この作品をシェア

pagetop