ぼくらのあした
部室に入るといつも通り、ちょっとくせのかかった髪が盛大に揺れ、くりくりとした大きな目が、パアァッと輝く。


「遅いっすよぅ、篠ノ女せんぱぁい。テニスしましょ、テニス」


そう言って飛びついてきた俺より一回り小さな体を引き剥がす。

こいつは1年の笹倉風馬。

1年で唯一のレギュラー。


「お前ねぇ、今日が自主練な理由分かってる?今日は明日に備えて各々調整し、体を休める日なの。それに一昨日相手になってやったでしょうが。せめて俺から3ゲームは取れるようになってからかかってきなさい」

「そんなの一昨日の話っしょ!?今日やったら分かんないじゃないっすか!!」

「まぁなぁ、明日のことが分かるやつなんて、誰も居ないからな」
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