Sweet☆プリンセス
俺とまおの大切な二人っきりの時間なのによ。

俺にとったら大切だけど…… まおにとったら普通か。


こんな寂しい考えは止めよう、止めよう。


「まおちゃん、お昼食べていく?」


「いいんですか!」


昼か……。 どうせ3人で食ったって楽しさの欠片も無い。 …… まおも一緒に食わないか?

そうすりゃあ、食卓にも花が咲くってもんだ。


「食ってけば?」


俺が横から口を挟んだ。


「いいの?」


「まおが良かったらだけどな」


父さんも母さんもまおが食っていけば絶対喜ぶに違いない。

ま、俺も嬉しいんだけど。


「どうする?」


「じゃあ…… 食べていく」


よっしゃー。 心の中でガッツポーズ!

最近まおとメシを食った覚えなんて無いしな……。 ちょうどいい。


ヤベッ。 今から昼が楽しみで仕方ないんすけど。

まおと昼かー。


まおの食器でも洗うかな。

どこに閉まったかな?



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