Sweet☆プリンセス

俺に時間をッ!

まおが母さんと仲良く…… 楽しそうに昼メシ作っている背中を眺めていたら、あっと言う間。


「まおちゃんが居ると家も明るくなるな」


「ウルサイだけだろ?」


まおが居るってのに、どうして俺はこんな親父と話していなきゃならないんだよ。

父さんとなら毎日だって話せるんだから、今はまおとの時間をくれよ。
この夏休み、まおと話すのなんて今日が初めてなんだからな。


そこんとこ、分かってくれよ。


……… そんな事。 俺の両親に頼んだってムダだよな。

俺をからかって遊ぶくらいの両親だ。


「できたよー」


今日はそうめんか。 ちょうど食いたかったんだよな。


4人で食卓を囲むとただのそうめんでも、妙に旨く感じる。

まおがいるからだな、きっと……。


「後でいっくんの部屋行っていい?」


「あぁ、いいよ」


俺の部屋? 特に何も無いと思うけど…… なんの用事だ?

部屋は片付けてあったから良かったけど。


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