ローソ
二時間後…

私はたえられなくなり、ちらりと小吉たちの方を見た。

小吉も酷い顔しながら食べてるし…
龍はお腹抱えてる…
のこり五キロ位はありそうだし…


「ビーービーー」

30分後、放送で鼓膜が破れるんじゃないかくらい大きな音が流れた。
ふり返るともうそこにはサラダも二人の姿も無かった…。

「うわあああああ!!やだ!死にたくなんかないよおおお!」

繭は涙も流さず酷い顔で叫んだ。皆、その光景から視線をずらす。

「平気だって!繭!平気だからね…ね?」

私は繭の背中を擦った。

繭は時間がたつにつれ、少しずつ少しずつ落ち着いていった。

〜〜♪

またあの音楽は流れた。
< 17 / 52 >

この作品をシェア

pagetop