ローソ
ドサ

楓は血だらけで倒れた。

「…よっしゃ…ハァハァ」

楓が気絶しているのに、何も起こらない。

「ビーービー」

また室内に大きな音が鳴り響いた。

「え?」

修たちは顔をしかめると同時に消えた。

「おい!何でだよ!何で…ちゃんと気絶したじゃんかよ!!」

郁也が半ギレ状態で怒鳴った。それから沈黙は続いた。

「正反対だね。」

繭がそう言い、一同は繭に視線をやった。

「ローソってスーパーヒーローなのにね。」

「でも、俺らが作った方もあんじゃねぇかよ…」

郁也が冷静に答える。

「何で…
こうなっちゃったのかな?何か、不思議ってレベル越えてるよね。…ハハ」

繭は笑ってるけど顔は笑っていなかった。それには誰も返事が出来なかった。
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