私vs国連
「ぬうっ!小動物をけしかけるとは!奴らも知恵がついたと見える!」
静子は窓際を離れ台所に向かった。そして、シンクに置いてあった、外出時に麦茶を入れるための、ラベルを外した空のペットボトル二本を取り、二刀流に構えて部屋に戻った。
静子が部屋に戻ると、すでに何十匹ものリスたちが部屋の中に入ってきており、静子を見て、「グルー、グルー」と低い声で鳴いて彼女を威嚇した。
「覚悟おしよ、この、おしゃれな縦ジマ野郎ども!」
静子は右腕を上段、左を中段に構えると、
「武蔵円明流剣術奥義、ミラージュアターック!」
と雄たけびを上げながら、ペットボトルをリスたちの脳天にポコポコと振り下ろした。
「ギッ!」
叩かれたリスたちはびっくり声を上げて、窓から飛び出していった。

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