【唯我独尊カレシ。】俺様*オマエ*まるかじりッ
「秋月が遅刻せずに来るようになったと思えば、今度はお前か夏木!」
先生がナツキに対して説教をしていて、どうやら段々ヒートアップしてきたらしい。
周りの生徒も、何事かという顔で注目している。
ヒロシ先生は説教中、生徒の視線に気付かないというよりも、それを承知で怒る節があるが、それすら吹き飛ぶくらいに怒っているらしい。
私も、心中申し訳なさでいっぱいだ。
無関係と割り切って突っぱねられるものでもなく、つい私までも怒られている気分になる。
しかし衆目の視線を集めている当の本人は、至ってのんきにしていた。
「だいたい風紀委員長や生徒会長というのはだな、生徒の模範であるべきで……」
「オハヨーゴザイマース」
「なのに揃いも揃って遅刻とは、たるんどる!
全く嘆かわしい……」
「オハヨーゴザイマース」
先生の長々とした説教も馬耳東風。
しかも女の子へ対しての挨拶が五割増しでにこやかなのは、気のせいではあるまい。