【唯我独尊カレシ。】俺様*オマエ*まるかじりッ


「秋月が遅刻せずに来るようになったと思えば、今度はお前か夏木!」



先生がナツキに対して説教をしていて、どうやら段々ヒートアップしてきたらしい。



周りの生徒も、何事かという顔で注目している。



ヒロシ先生は説教中、生徒の視線に気付かないというよりも、それを承知で怒る節があるが、それすら吹き飛ぶくらいに怒っているらしい。



私も、心中申し訳なさでいっぱいだ。



無関係と割り切って突っぱねられるものでもなく、つい私までも怒られている気分になる。



しかし衆目の視線を集めている当の本人は、至ってのんきにしていた。



「だいたい風紀委員長や生徒会長というのはだな、生徒の模範であるべきで……」


「オハヨーゴザイマース」


「なのに揃いも揃って遅刻とは、たるんどる!
全く嘆かわしい……」


「オハヨーゴザイマース」



先生の長々とした説教も馬耳東風。



しかも女の子へ対しての挨拶が五割増しでにこやかなのは、気のせいではあるまい。


< 179 / 299 >

この作品をシェア

pagetop