【唯我独尊カレシ。】俺様*オマエ*まるかじりッ
私が追いつくと、何も言わずに出入り口のドアを開けて支えながら、促す。
店内はさすが休日昼時ともあり、ほぼ満席状態。
待ち時間なく座れたのはラッキーだ。
オーダーを済ませると、会話が途切れた。
だいたいはここで今観てきたばかりの映画の話をすると思うんだが、
私は怖くて震えてただけだし、秋月会長は寝てたしで、
ストーリーもなにもあったもんじゃない。
映画に行ってすら話題がないって一体……
ちょっと情けない気持ちになりながら、
水に口をつけてばかり。
このテーブルが、周りの談笑から浮いているのは確実だった。
俯きながらチラリと視線を上げると、秋月会長は軽く腕を組み、またしても目をつぶっている。
──私がいてもいなくても関係なさそうだな……
小さな寂寥感が心をよぎりかけたとき、店員さんが「お待たせ致しましたー!」とテーブルに料理を置いた。