【唯我独尊カレシ。】俺様*オマエ*まるかじりッ


「あの、もう大丈夫です……」



抱えられているのが恥ずかしくて、一体誰に抱き抱えられているのか、顔も見れない。



消え入りそうな声だけど、私はそう言って、おろされるのを待った。



いつまでも抱えられているのは申し訳なくて、

だからそう言ったのに。



「……」



無言かよ!!



「あの……」



もう一度言おうとしたとき、ガラリと保健室の戸が開いた。



その人の両手は私でふさがっているにもかかわらず。



……エスパー?



< 4 / 299 >

この作品をシェア

pagetop