金魚玉の壊しかた
足下では小さな赤い魚たちがゆらゆらとヒレを震わせている。



金魚玉の金魚はやがて死ぬ。

ずっとびいどろの中では愛でられないけれど──



私は彼の肩にもたれて目を閉じる。



今はもう少しだけ、この束の間のびいどろの夢に浸っていたいと思った。




  -了-
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