未来のない優しさ
とんとんと優しく健吾の背中を叩きながら

「大丈夫。一生病院には通うけど、普通に生活できるし」

「…」

「薬は…。最近忙しいから疲れてて…診察してもらったら怒られた」

ふふっと笑うと、健吾の顔がゆっくりと私の目の前に近づいて、軽く唇が合わさった。

「…大丈夫なのか?」

「うん。無理はできない体だから…。
事故でポンコツになったって言ったでしょ?」

「で?この薬は?」

暗い瞳で尋ねられて。
不謹慎だけど、何だか気持ちいい。
本当に私を心配してるのがよくわかる。
これまでだって私を大切にしてくれてるのはよくわかってたけど…。

罪悪感が先にきてるって…。
私への後ろめたさからっていうのが1番かな…って感じてたから。
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