未来のない優しさ
今週ずっと忙しくて、ご飯の支度もできない私を気遣かってくれる健吾に、嬉しさと同じくらいに申し訳なさも感じていた。
今倒れちゃいけないから
家事もさぼり気味。

ベッドに入ってもすぐに眠ってしまう私を抱きしめながら、愛し合う事もなく朝を迎える毎日を…ごめんなさいって言うのも照れてしまうから何も言えなくて。

それでもこうして迎えに来てくれて。

自分では気づかなかった
だけで、ひっそりと大きくなってた不安や寂しさが小さく砕けていくのを感じる。

「…いつから待ってたの」

そう聞くと、優しく肩を抱き寄せてくれた。

「柚の好きなお笑い番組を最初から最後まで見てた」

くくっと笑うと、目の前にある孝太郎の顔が消えて健吾の顔が近づいて…。

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