未来のない優しさ
今日ここに来るんじゃなかった…。

何故か自分の弱さを隠せなくて、無意識に目をそらしていた柚のつらい過去にふれて…あふれてしまう後悔と罪悪感。

柚を愛して、手元に置いて、甘えさせて、ずっと笑っていて欲しい。

そう簡単に考えていた俺は、あまりにも柚の人生を甘く見てるんだろうか…。

「柚ちゃんは、止まってた感情の時計を動かし始めたのよ。

そうね…まだ心は女子高生。

立派に仕事も家事もこなすけれど…止まっていた感情は、あなたと一緒に成長させてね。

存分に愛してあげて。

それが、柚ちゃんにとっての一番の体調管理になるから」

「愛するなら…とっくに愛しすぎて狂いそうです」

絞り出す声に、その言葉が自分の本心だと気づかされて、余計に苦しくなる。
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