未来のない優しさ
三日間会社を休んだ。
そして、退職の手続きをする為に出勤した私の周りには華穂をはじめ、仲の良い同僚達が集まってきた。
突然の退職。
業務的に無理なんじゃないかと考えていたけれど、それは私の思い違いだった。
私が仕事から離れても、一時期は混乱して処理効率も下がるだろうけど…結局誰かが私の代わりに仕事をこなしていくだけ。
私が頑張らなきゃ誰かに迷惑がかかる…仕事が止まる…
なんて意気込みは、私一人の自惚れだったのかなぁと実感してしまう。
三日間休んでも、仕事は充分処理されている現実が、私を笑っているようだ…。
「明日で退職って、手際が良すぎるね…柚の旦那」
呆れたように言う華穂と引き継ぎの資料やデータの入ったメモリの整理をしながら、私もあっという間に決まった流れに放り込まれた今の状態に笑うしかなくて…。
軽く肩をすくめた。