未来のない優しさ
とりあえず、お風呂に入って軽くおにぎりをつまんでいると、玄関のチャイムが鳴ってびっくりした。
2時を回ってる。
一体誰だろ?いたずら?
恐る恐るモニターを見ると、不機嫌そうに立つ健吾。
「…」
さっき一緒にいた彼女は見えない。
一人なのかな…?
こんな時間に訪ねてきた事なんて今までなかったから、戸惑ってしまう。
それに、感情の起伏の大きさをコントロールできなかった今日の事を考えると、健吾に会わない方がいいような気がする。