Boys Kissシリーズ・『魔王とのキス』
疑問を疑問で返しやがった。

しかし…やっぱりどこかを打ったのだろうか?

一回り年下で、しかも教え子、そして男の俺に何を言い出すんだろう。

あくまで冷静でいる俺も俺か。

「…ちなみに断ると、俺はどうなります?」

「別にどうもなりませんよ。ああ、でもキミに好意を抱く人はどうなるかは分かりませんよ?」

一気に体温が下がった。

…顔が笑っているのに、目が笑っていない。マジだ。

「……それって、脅迫では?」

「いいえ、警告ですよ」

ぜってー脅迫だ。

「って言うか、何で俺なんですか? 特別な生徒ってワケでもないでしょう?」

「特別じゃないから良いんです。変わっている生徒なんて飽きましたから」

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