すずらん
これが私、これが俺
sideあかね




私は人を傷つけた。いけない事だってそんな事分かってる。でも、そんな自分をとめられない。そんな自分に苛々する。



始まりは、小学六年生の頃、私はいじめられていた。
苦しかった。辛かった。でも誰も助けてくれなかった。
先生だって友達だって、家族だって…


私はひとりぼっち、孤独。
いつもそう思っていた。


私は親に転校させてもらうため、いじめの事を話す事にした。親は心配してくれたけどその時の私にはうざいとしか感じなかった。そして転向した。



そんな私は中学生になった。
友達もできて、部活にもはいった。これから先に不安なんてなかった。
その時の私には…


そんな私は中学三年生になった。

「あかねぇぇ。一緒にあそぼっ」私の名前は大野あかね。
私はクラスでも結構目立つグループにいた。

グループのリーダー的存在な里奈、いつもみんなを笑わせてくれる沙希、クールな美優
天然な麗華。
私はその中で必死にしがみついていた。
もともとその四人は仲が良くて、私はその中に途中で入ってきたおこぼれだった。



「なんかさぁ、あの子調子に乗ってない?」それが悪夢始まり。
「やっぱぁ。分かるわー。」みんなが同意する。
私も一応同意した。

本当はその子とあまり関わりとかなかったし、むかつくなんて全然思った事なんてなかった。



もしあの時断っていれば私の運命は変わっていたのかな…
でもあの時の私には必死で食らいつく事しかできなかった。
もう二度といじめられないように…



最初はみんな仲良くしてくれた。
すごく嬉しかった。






このまま最後の一年を楽しく過ごせるって、
本気でそう思っていた。

でも違ったんだ。
そううまくなんていくものじゃなかった。








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