僕 ハ 君 ノ 何 番 目 ?
「俺、花火って初めて生でみたかも……」
「えっ!そうなんですか?」
「俺、中学の始めの頃までほとんど入院しててさ」
祥太郎くんは、懐かしそうに……どこかに寂しげに言った。
ドーン――……
花火の光が私たちを照らす。
「今はもう全然平気だけどさ。喘息がひどくて、友達ともあんまり遊べなかったんだ。」
祥太郎くんにそんなことが……。
「じゃあ、私が初めてですね!祥太郎くんと花火を見たのは私が初めてです!」
みんなとは出逢ったばかりで知らないことだらけだけど、私しか知らない初めての祥太郎くんが見れた。
「そうだな。唯が初めて!」
祥太郎くんは花火が上がる夜空を見上げた。