秘密な契約と掟破りな愛【続】

「ねぇ、見てこれ」



私は鞄の中から婚約指輪の入ったケースを出してテーブルの上へと置いた。



「…見覚えあるでしょ?」


「……まあな」


「…これ、事故が起きた現場で落ちてたらしくて私が預かったの」


「……処分してくれ」



……え?



今…処分って言った…?



どうして……処分………?



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