Love days




私の持っている買い物カゴを覗いてそう言った。



「うん!」と、言いたい所だけれども、



お母さんに頼まれた買い物だし、



しかも、料理なんて、私出来ない。



「いや、お母さんに頼まれて・・・」



モゾモゾしながら言う私に向かって、



「うん。そうやろーと思った。お前が作れるわけ無いもんな」



って、即答するサンタさん。



いやいやいや、ひどくない?



てゆーか、やっぱり、私って料理できなさそうに見えちゃう!?



「あはは。嘘嘘。んな落ち込むなって。な?」



そうサンタさんは、優しい声で言った。



私がまた、泣きそうな顔をするとでも思ったのかな?



「サンタさん・・・」



「ちょっと~。何やってんの?早く行こうよ~」



私の声を掻き消すかのように、



大きな声でサンタさんに向かってそう言ったのは、



知らない女の人。



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