キスの魔術師
もしあたしが言う事が当たってたら、ちょっと嫌だな。
『…あの…………留学…とかしちゃったり…?』
心の中で、否定してほしいと思った。
すると恭介は口を開いた。
「…………うん。留学するつもり」
恭介は悲しそうに笑った。
じゃぁ…いつか……
「だから、この学校に通うことにしたんだ。小学生の時から考えてたから」
そっか。
じゃぁ、いつか覚悟しないといけないんだね。
あたしはずーっと恭介を愛すことを胸を張って言えるから、恭介もあたしと同じ気持ちならいつか留学という〝壁〟があるんだね。