【禁断の恋】赤い嘘【完】
「美味しいわね〜!」


「うん。すごい美味しい。お父さんありがとう」


有名なパティシィエが作ったショートケーキを頬張りながら父にお礼を言う。


「そんなに喜んでもらえると買ってきた意味があるな」


「本当ね。今度また買ってきましょうか?」


嬉しそうな父に微笑みかける母。


私と星矢の秘密。


父と母の秘密。


私達はそれぞれの秘密を心の奥底にしまい込み、生きていく。

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