【禁断の恋】赤い嘘【完】
「……食い過ぎた」


カレーを3杯もおかわりした星矢はダルそうに食器を流しへと運んだ。


「私が洗うから星矢部屋に戻っていいよ?」


自分の食器を流しまで運びスポンジに手をかけようとした瞬間、星矢の大きな手がそれを制止した。


「これは俺の担当だから。お前は早く風呂入れよ」


星矢はそう言いスポンジに洗剤を付けると黙々と食器を洗い始めた。


今まで星矢が家の事をしているところを見た事がない私は、新鮮な気持ちでその様子を眺めた。
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