【禁断の恋】赤い嘘【完】

ファーストキス

「何してんの?」


突然化学室の扉が開き、驚く私の頭上から低い声がした。


「……星矢?」


目の前に立っている星矢は腕を組み眉間に皺を寄せて何故かすごく不機嫌そうで。


「何かあったの?」


星矢の顔を下から覗き込んだ瞬間、星矢は強引に化学室に入り後ろ手で扉を閉めた。
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