運命の恋
その瞬間、セルマははっと目を見開いたまま固まってしまった。
しかし、すぐに我に返りはっきりと言い放った。
「いけませんッ!ただでさえお体が…それに……」
セルマがその先を言えず口をつぐんでいると、
「予言の日が迫っているから?」
いつのまにか、ロアの美しい瞳がセルマを見つめていた。
そんなロアを見て、セルマはますます言葉を発することができなくなった。
姫様の願いを叶えてやりたい…でも…
「……いけません」
やっと紡ぎ出した言葉。
しかし、今のセルマには精一杯の一言だった。