運命の恋
「…マさん、セルマさんっ」
「は、はいッ」
アランの呼び掛けにはっとしたセルマは慌ててアランの方へと顔を向けた。
「あの、大体の採寸は終わったので一旦店に戻って制作にかかる日数の見積もりを立ててみますね。
なんたってあと半年しかありませんからね」
そう言いながらアランはははっと笑って見せた。
「わかりました。よろしくお願いいたします」
そう言うと、セルマは深々と頭を下げた。
「では…」
そう言って立ち去るアランを見送るセルマ。
何か言わなきゃ…
目線でアランを追いながらも、ロアは口を開く事ができない。
やっぱり私は……
そう落ち込み俯くロアの耳に、アランの優しい声が聞こえてきた。
「ロア様、ドレス…楽しみにしていてくださいね」